世界人口の増加と食糧危機
世界の人口は増加を続けています。
これまで世界の農業は化石燃料の恩恵を受け、人口増と共に急激な発展を遂げてきました。
機械化、石油から製造する化学肥料や農薬が、生産性を大きく上げました。
しかし、原油価格の高騰、水不足、環境破壊、様々な問題で農業の発展に限界が見えてきました。
ここ40年間で農地の大きな増加も見られず、食糧供給量は近い将来頭打ちになるとみられています。
食糧の供給増は非常に難しくなっているのに対し、人口増に加えて経済発展に伴う穀物、
乳製品、肉の消費増から、食糧の需要は増えるばかりです。
そして、同じ地球上では、約6億9千万人が飢に苦しんでいる現実もあります(世界の食料安全保障と栄養の現状:2020年版)。